その決断が運命を分かつ『Artifact Adventure Gaiden』レトロ風アクションRPG

その決断が運命を分かつ『Artifact Adventure Gaiden』レトロ風アクションRPG

セーブ&ロードの仕組みは便利なものだ。いつでも好きな時にゲームの中断/再開を可能としてくれる。あるいは重大な場面での選択ミスや、戦闘での敗北すら無かったことにできてしまう。それは便利な反面、本来あったはずの緊張感を削ぐ一面も持っているわけだ。そして本作は、新たな手法で選択の重さを蘇らせた一作なのである。

Artifact Adventure Gaiden』は、ゲームボーイ風のビジュアルが特徴のアクションRPGだ。リリース日は2018年1月9日で、価格は980円となっている。タイトルに「外伝」とあるように、レトロ風RPG『Artifact Adventure』のアナザーストーリーだ。ただし、ストーリー上の繋がりは無いため、本作から始めても問題ない。国産インディーなので、もちろん日本語対応だ。

自由な旅路へ

厄災の時が三年後へと迫っていた。王は事態に備えるため、一人の若者を呼び寄せる。彼は厄災の前兆により、故郷と家族、そして記憶までも失っていた……。というのが物語の導入となる。ここから先は、どのようにプレイするのも自由だ。王様は城にいる協力者たちを連れて行けと言うが、無視して一人で冒険に乗り出すことすらできる。

そう。本作は自由度の高いオープンワールド、かつ、フリーシナリオな作品なのである。故に進むべき順路はなく、世界を自由に旅することができる。困っている人々を助けるも良し、好奇心の趣くままに探索を進めるも良しである。十分に準備が整ったと思えば、いつでも三年後へと時を進められる。ただし、当然ながら後戻りはできないので注意が必要だ。

その選択が未来に繋がる

この三年の間隔が空くというのが本作のミソだ。旅の途中、あなたはさまざまな人と出会い、そして難しい選択を迫られることだろう。普通のRPGであれば、選択肢の手前でセーブ&ロードし、少しでもマシな結果の方を選べば済む。しかし本作では、三年後になるまで選択の結果が分からない。故にセーブ&ロードを駆使しても、簡単には答え合わせができないわけだ。

人生において、良かれと思ってしたことが、思いがけず悪い方向へと転がってしまう……というのは、誰しも経験のあることではないだろうか。だからこそ我々は、より良い未来をつかむため、選択肢を前に想い悩む。その選択の持つ重さを、システム的に違和感なく導入したのが本作なのである。

一瞬の油断が命取り

シンプルながら奥深い戦闘も魅力のひとつだ。敵と遭遇すると、サイドビューのアクション戦闘画面へと切り替わる。主人公は、あらかじめ装備した武器を構えた状態で立っている。彼を操って、敵に武器を接触させることでダメージを与えられる。逆に、自分が敵に接触するとダメージを喰らう。旅の途中で手に入れたアーティファクトの力も駆使して、勝利をつかもう。

ちなみに、武器の種類によって命中判定のある個所がことなるため、自分のプレイスタイルに合った武器を探すと良いだろう。また、本作にゲームオーバーはない。戦闘で負けても、瀕死の状態で戦闘が終了するだけだ。とはいえ、先へ進むほどに動きの読みにくい敵が登場し、戦いは一筋縄ではいかなくなる。油断すればHPがごっそり削られることもしばしばである。緊張感あふれるバトルが楽しめるはずだ。

旅路の果てに待つもの

探索についても触れておきたい。世界には、たくさんのダンジョンや村などが点在している。フリーシナリオなので、それらを訪れるか否かはすべてプレイヤーの自由である。いくつかのダンジョンには、アーティファクトと呼ばれる宝が眠っている。アーティファクトは、さまざまな恩恵をもたらしてくれるため、発見できれば戦いを有利に運べることだろう。

厳しい選択を重ね、モンスターと戦い血路を開きながら旅は続く。果たして厄災の正体とは何なのか。自らの選択は正しかったのだろうか。自分だけの冒険へと旅立ち、その結末を見届けよう。

 

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