『Infinite Adventures』は、世界樹シリーズへのオマージュが光るダンジョンRPG

『Infinite Adventures』は、世界樹シリーズへのオマージュが光るダンジョンRPG

『ウィザードリィ』の誕生以降、世界では様々なダンジョンRPGが生み出されてきた。とりわけ国産でもっとも成功したタイトルといえば『世界樹の迷宮』が挙げられるだろう。ニンテンドーDS/3DSというハードの特徴を生かしたタッチペンによるマッピングシステムを初めとして、彷徨える強敵F.O.Eや、素材の売却と新たな装備のアンロックなど、その独創的なシステムは多くのユーザーを魅了した。そんな世界樹シリーズの流れを汲む作品が、今回紹介する『Infinite Adventures』だ。

『Infinite Adventures』は、オリジナルのパーティを編成して広大な迷宮へと挑むダンジョンRPGだ。開発はStormseeker Games、リリース日は2018年10月30日で価格は2,570円。ゲームパッド操作にも対応している。

記憶喪失の英雄

長らく昏睡状態に陥っていた主人公が目覚めた場面から物語は幕を開ける。主人公は「無限の迷宮」と呼ばれる場所で倒れていたところを発見され、Giamataの街の冒険者ギルドで看病されていた。しかし、目覚めはしたものの全ての記憶は失われており、自身が何者なのか、なぜ迷宮で倒れていたのか何一つ思い出せない。主人公は全ての答えを求めて迷宮へと挑む……というのが物語のあらすじとなる。

ウィザードリィや世界樹シリーズなどと同様、本作にはあらかじめ用意された主人公というものが存在しない。そのため、まずはプレイヤーの分身たるキャラクターを作成するところから始めることになる。キャラメイクはどのゲームでも楽しい部分のひとつだが、本作では身分(※貴族/平民)から出身地に至るまで詳細に設定できるのが特徴だ。選べる種族は、人間、エルフ、ホブゴブリン、ノーム、竜人の5種類。クラスは、浪人やストームシーカーなど一般的なRPGではみかけないものが10種類となっている。ポートレイトや先述の身分などを決定し、理想のキャラクターを作りあげていこう。

独自要素も豊富

最大6人のパーティを編成したら、冒険の始まりだ。本作には世界樹シリーズの影響と思われる要素が随所に見受けられる。手動マッピングシステムこそ無いが、F.O.Eの代わりとなるYokai、迷宮内に点在する採集ポイント、モンスターから入手した素材を売却することで新たな装備が売り出されるシステムなどはその最たるものだろう。しかし、単なるフォロワーで終わってはいない。戦闘の切り札とも言える召喚システムや、自動生成ダンジョンへと通じるポータル、装備のエンチャントや性能強化といった独自要素も豊富なためだ。また、バランスも丁寧に調整されており、先へ進むほどに戦いは厳しく緊張感あふれるものとなっていく。なお、レベルキャップは存在しないため、自動生成ダンジョンとあわせて延々とキャラクターを鍛えることも可能だ。どうしても戦闘が難しすぎると思ったらレベル上げを頑張るのも良いだろう。

極めて完成度の高い一品

さまざまな人々と出会い、立ちはだかる強敵を退けながら、迷宮の深淵を目指す旅は続く。先へ進むほどに迷宮はその姿を変え、新たな仕掛けも登場して探索は困難さを増していくことだろう。果たして主人公は何者なのか。強敵たちの裏に潜む存在とは。全ての謎を解き明かし、一連の事態の解決を図るのだ。本作は、大手メーカーが開発したタイトルだと言われても信じてしまいそうな完成度の高さが最大の特徴である。絵柄はいささかクセが強く、カスタムポートレイトも使えない。対応言語は英語のみと、人を選ぶかもしれないが、ダンジョンRPG好きを自認する方には強くオススメしたいタイトルだ。

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